
美山ツーリング
遠出もせずに連休らしくない連休だったが、折角晴れたので職場の仲間とツーリングに行くことにした。今回の目的地は、かやぶきの里とも言われる、京都府の美山(みやま)町。私の持っているツーリングマップルにも写真が載っていて、いつか行ってみたいと思っていたところだ。
今回はXJR1300のY隊長と、ZX10のH君との3人組みだ。集合は、加古川沿いに山陽道の手前まで北上したところのローソンに7時半。私のバイクは中途半端に燃料を消費していたので、集合場所の近くのガソリンスタンドで満タンに給油してから待ち合わせ場所へ。さて、今回初めて一緒にツーリングに行くH君のバイクだが、1988年製と、私の程ではないが結構古い。しかし、美しいフルカウルは時代を感じさせない。この前試乗したZX10Rに比べると大分ハンドルが高い位置にあり、その分、乗車姿勢も腰に無理が来ない様に見える。最新のバイクよりも少し前の型の方が良く見えるのは、私の好みが少し一般とずれているのかも知れない。
さて、ほぼ時間通りに集合し、ルートを確認してから出発。先頭がY隊長、次が私、最後がH君という順だ。ルートが判っているY隊長が先頭は当然として、私が最後になると置いてけぼりになる恐れがあるので仕方が無い。
国道175号を北上し、社から国道372号、通称デカンショ街道で篠山へ東進する。デカンショとはデカルト、カント、ショウペンハウエルの意味らしいが、いずれも読んだことが無いので語れない。片側一車線の比較的直線的な道で、交通量も少ないのでいいペースで距離を稼げる。小野新から173号で北上し、和田で国道9号に乗り換え、国道27号で更に北上。10キロ程いったところで、府道9号で東に入った。この辺はもう京都府である。大野ダムで一旦休憩。時間は9時半。快調に進みすぎて、時間が少し中途半端である。食事をどうしようか。

大野ダムから5分ほど走ると、重要文化財石田家住宅の案内があった。砂利道を左に入り、行ける所まで行って駐輪し、歩いて石田家を探す。階段を登ったところは舗装道路になっており、実は砂利道を通らなければ舗装路を通って石田家の前まで行けたことが判明。こういうこともある。石田家住宅はかやぶきの大きな建物で、17世紀に作られたもの。解体修理されて明治以前の形になっている。台所は土間でかまどがある。部屋の仕切りは障子ではなく板戸で、室内はかなり薄暗い。縁側は深い屋根によって陽光を遮られ、夏でも涼しそうではある。見学用となっていて人は住んでおらず、軒下に座っていたお婆さんが家の説明をしてくれた。見学は無料だったが、入口に募金箱があったので、僅かではあるがお金を入れた。この建物の維持にはそれなりに経費がかかるのだろう。

更に12号線を10キロ程行ったところで府道368号で南に少し入ると美山かやぶき美術館と郷土資料館と名付けられた2件のかやぶきの建物があった。家の前では婦人がお茶を点てていた。見学には500円かかるというのでやめておいて、外側だけ拝見。家の間には小さな水車小屋があるが、水量が少ないのか、水車は間欠的に動いていた。筍御飯等も販売していて心を惹かれたが食欲を刺激されたが、もう少し我慢することにした。

府道12号に戻り、さらに府道38号に入ってずんずん行くと、かやぶきの住宅が沢山並んでいる「かやぶきの里北村」に到着。時間も良いので、ここで昼食をとることに。北村の食堂「きたむら」に入るために駐車場にバイクを停めようとすると、「バイクは歩道に並べて」だって。普通は歩道に停めようとすると移動させられるのだが。メニューは蕎麦類中心。折角なので美山のそば粉を使った手打ち蕎麦定食を頼んだ。キビ御飯が付いてきたが、結構旨い。

腹も膨れたので、かやぶきの里を散策。よく見ると、軒のところまでかやで葺いてある家と、軒のところはトタンや瓦になっている家があった。また、火災対策で、放水銃が村の至る所に設置されていた。家型の覆いがされているが、放水時には中から放水銃がせり上がってくるらしい。春と秋には放水訓練があり、壮観らしいのだが、どうやら一週間先らしい。残念。かやぶきの家に実際に人が住んでいるのは面白いが、住人にとっては、自由な改築も出来ないので大変だろう。

府道38号を飛ばして行く。大部分は2車線の道だが、ところどころ1車線になっている。心地よいワインディング。先頭のY隊長からは少し遅れ気味になるが、H君は我慢強く私の後をついてくる。私が遅れるのは、1.ブレーキがプアなので減速を早めに開始しなければならない。2.750ccといっても馬力は低めで、しかもアクセルに対するピックアップが悪いのでカーブからの加速が遅れる。3.結構びびりなのでブラインドカーブの入口では極端に減速する、といった複合要因なのだろう。それでも少し先頭と離れたと思うと、前の車に引っかかっているのに追いつくという感じで、さほど大きく引き離される訳でもない。
国道477号に乗り換え、西へ。道は広めになり、これまた気持ちよく飛ばせる。府道50号に当ったところで乗り換えて、天若湖方面へ。日吉ダムのインフォメーションセンターでダムの生い立ち等を見た。桂川の下流は保津峡で狭くなっているので、大雨が降ると水位が上がって亀岡で洪水が起きていた。日吉ダムが出来て大雨に対するバッファの役目を果たすことにより今後は洪水を未然に防げるというもの。このように用途が明確な治水用の公共事業なら納税者も納得というものだ。引き続き、「スプリングひよし」で休憩。本当は温泉もあるのだが、時間の関係で今回はパス。京都産の大豆と美山の水で作った「まめやっこちゃん」というお茶を自販機で購入。好みが分かれるかも知れないが、麦茶の様な味はのど越し爽快だった。お土産には柚子羊羹を。これは家族には好評だった。

日吉ダムからは、府道19号、54号と南西に下りて来て、国道372号にぶつかったところで右折して西へ。後は往路の逆にデカンショ街道を西進して帰宅。全行程300キロのツーリングだった。結局家の近くのガソリンスタンドまで給油しなかったが、タンク容量が20リットル、ツーリング時の燃費がリッターあたり約20キロであることを考えれば300キロぐらいなら無給油で行けるのは当たり前ではある。
今度は女房を連れて行こうかな。