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バイクアイコン大歩危小歩危ツーリング

 

 2005年の秋はツーリングシーズンをほとんど海外出張で費やしてしまったのだが、何とか11月19日に職場の仲間とのツーリングに参加することが出来た。集合は明石のタコフェリー7時45分。7時半に着こうと思って6時半に出たのは少し余裕を見すぎ。しばらく缶コーヒーを飲んでタコの形の菊人形を見たりして時間をつぶす。バイクは予約が出来ず、先着順で10台ぐらいしか乗れないのだが、何とか時間までに全員揃い、無事乗船。今回のメンバーは、XJR1300のY隊長、CB400SFのA君、カタナ400を借りてきたN君、バリオスのTちゃんと私の5名である。

明石のフェリー乗り場に到着。 タコの菊人形は初めて見ました。 フェリーへの積み込み完了。 

 フェリー上では帰り道の打合せ。帰り方は、@往きと一緒で淡路からフェリーで帰る。A鳴門から一気に高速で明石大橋を渡って帰る。B宇高フェリーで岡山に渡る、と色々考えられるが、Aが一番早く、Bが一番コスト高かつ時間が大変かかる。結局、向こうを出発する時間によって@にするかAにするかを決めることとした。

 淡路島の岩屋港からは島の東岸沿いに下道を南下し、洲本から西へ。道は空いており快調である。淡路島南ICより神戸淡路鳴門自動車道に乗り、大鳴門橋へ。この辺からぱらっぱらっと雨が降り出し嫌な予感がするが、空は真上は黒雲がかかっていても西の方は晴れているので大丈夫と思うことにした。神戸淡路鳴門自動車道はそのまま高松自動車道に接続しているが、板野ICで降り、下道を少し南下して、藍住ICから徳島自動車道に乗った。そこからは一気に西へ。幸い雨も上がり、気持ちが良い。徳島自動車道はほとんどが片側一車線であるが、ときどき2車線になると皆さん一気に加速して見えなくなってしまう。私のバイクは巡航70○ぐらいがいいところで、速度計の目盛りも85○までしかない。80○ぐらい出して頑張っても全くついていけない。それでも一車線に戻るとどこかの車の後にひっかかるので、次第に見える距離に入ってくるということの繰り返しである。

 大歩危小歩危に行くには井川池田ICで降りるのだが、その手前の吉野川SAで少し休憩。気温が一桁の中を80○ぐらいで走ると、手先から冷えてくる。N君等は下がジーパンで大分つらそうである。良く見ると、A君のCB400SFはヒートグリップを装備。これは楽そうだ。Tちゃんのバリオスはハンドルカバーをつけていて、これまた寒さを寄せ付けない。ちょっとうらやましい。

早速ルートの打合せ。 吉野川SAで一休み。 

 井川池田ICを過ぎて少し行った所のエネオスのスタンドで給油。今日はトータルで400キロ以上走ることになるので、一度は給油しないと最後までもたない可能性が大きかったのだ。リッター20キロとしても20リットルのタンクでは400キロしか走れない。

 吉野川沿いにしばらく南下すると大歩危である。いい時間になったので、まずは「WEST WEST」という名のドライブインに入り、腹ごしらえ。もみじ亭という蕎麦屋が祖谷(いや)蕎麦を食べさせるというので、トライ。私は蕎麦を山かけにし、サイドで岩豆腐(冷奴)をオーダー。祖谷蕎麦はつなぎが入っていないのでぼそぼそと切れ易いが、素朴でなんともいえない味わいである。岩豆腐もしっかり歯ごたえのある(?)豆腐で、なかなかのもの。蕎麦を食べていると、同じドライブイン内の喫茶店の割引券を配りに来た。

WESTWESTの前の紅葉が綺麗。 祖谷そばの名店、もみじ亭。 祖谷蕎麦を用いた山掛け蕎麦と岩豆腐。

 大歩危小歩危の遊覧船の情報を貰うことを主目的に喫茶店に行ってみると、表のガラス一面にバイク乗りの写真が貼られている。折角なので我々も写真を撮ってもらった。コーヒー一杯も飲まなかったのはちょっと悪かったかな。

出発前に記念写真。

 さて、遊覧船乗り場はさらに5分程南下したところにあった。レストラン「大歩危峡まんなか」のフロントで一人1050円也のチケットを購入して地下2階から川べりの船着場へ。船は20人ぐらい程も乗せるので、結構沢山待っているようにみえてもすぐに順番がまわってきた。船の中にはござが敷いてあるので、靴を脱いで座る。吉野川は日本三大暴れ川の一つであり、台風の時等は10メートル以上も水位が上がるらしいが、このときは流れもそれほど激しくなく、快適だった。両岸には結晶片岩がほぼ45度の角度でせり出している珍しい風景が続く。このように結晶片岩が露出しているのはここと秩父の長瀞だけらしい。大歩危小歩危という地名の由来は、昔の街道が山の上を走っていたのだが、岩場が続き、大股で歩くと危ないので大歩危、小股で歩いても危ない小歩危などと言ったのが元らしい。

 讃岐から高知へとつながる土讃線の線路はかなり高いところを走っているが、岩が崩れて鉄道に当らぬように半トンネル状になっているのが珍しい。1.6キロ程川を下り、結晶片岩の角度が45度から水平に変わる辺りで船は向きを変えてエンジンを動かして最初の船着場まで戻った。

既に大分並んでいる。 船に乗り込みさあ出発。 結晶片岩が角度をつけて顕れているのは珍しい。

土讃線の線路には屋根がついている。 無事船旅終了。

 ここで時間を大分使ってしまったが、次の目的地であるかずら橋へ向かった。かずら橋は天然のかずらを用いて作られた橋で、三年毎に架け替えられるという。メインの道沿いには無料駐車場がありそこから歩いて降りていくようになっているのだが、我々はかずら橋の方までバイクで降りて行き、キャンプ場の方に少し入ったところに路駐。すると目の前に大きな滝があった。案内板によると、屋島の戦いで破れた平家の落ち武者が滝の下でで琵琶を鳴らして都の生活を想った「琵琶の滝」というらしい。

平家縁の琵琶の滝。 

 肝心のかずら橋であるが、500円也を支払って渡ってみた。実は天然のかずらだけではなく、数本のワイヤーが通してあり、危険は余り無いらしいのだが、足場板の間隔が広く、はるか下の川面が良く見えるのでちょっと怖い。これまた良い経験である。

かずら橋は紅葉につつまれて美しい。 皆さん恐々渡っている。 足元がすかすかっていうのはちょっと怖い。

 帰りは県道32号線、祖谷渓(いやけい)沿いの道で北上した。やや細いが、カーブが連続したバイクには面白い道である。もちろん私は皆についていくだけで必死なのは言うまでも無い…。川が削り取った深い渓谷を見下ろす景色は素晴らしい。昔の工事従事者が度胸試しをしたという渓谷の上に突き出した岩の上には可愛らしい小便小僧の像が立っていた。

祖谷峡を見下ろす。 この場所での立小便はあり得ないでしょう。

 紅葉は大分山から下りてきて水面に近いところの方が綺麗であった。今日はたっぷりと紅葉狩りを楽しむことが出来た。ここで時間は既に4時半。これは高速を飛ばして帰るしかない。往きの逆に徳島自動車道を東進し上坂SAで小休止。帰りは疲れからか皆さんスピードが少し抑え目になり、私は楽であった。藍住ICで降りて板野ICから高松自動車道に乗り、そのまま大鳴門橋へ。また少しずつ雨がぱらつきだした。この橋は両端と中央付近に1m程も鉄構造で路面をつないで伸び差を吸収している部分があるが、それが濡れているものだから上を走るときタイヤがずれる感触があって非常に怖い思いをした。不思議なことに大鳴門橋を越えると再び雨は止み、そこからは暗い高速道路をひた走った。淡路島北端の淡路SAでフェリーに乗るA君、Tちゃんと別れ、明石大橋から井川谷ジャンクション経由で第二神明、加古川バイパスを通って夜8時前に無事自宅に到着。

 総走行距離446キロのツーリングはこれにて終了。日帰りツーリングとしては私の最長の強行ツーリングであった。

今日は良く頑張ってくれました。 紅葉の赤が水面に映えて美しい。

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