
フロリダ交通安全協会の、バイク経験者用のコースがあるので受講した。初心者用のコースは頻繁に開催されているが、経験者用は1-2ヶ月に一回しか実施しておらず、場所も今回はマウントドーラよりもっと西と、離れた場所であった。初心者用のコースはバイクを開催者側で用意する(125-250CCのもの)に対し、経験者用のコースは自分のバイクを使って講習を受ける。
朝8時に講習開始なので、余裕を見て6時半に家を出発。まだ外は真っ暗な上に、深い霧がかかっている。

今日は州道426号を西進し、I-4を過ぎてから国道441号(オレンジ・ブロッサム・トレール)を北上するルートを選択した。周りが暗く、霧が深い上に他の車も少なく、道がわかり難かったが、何とか開始15分前に現地に到着。どうやら、ここは警察用の射撃場兼運転教習所らしい。

本日の受講者は女性1名、おっさん4名。どこかの戦隊物のようである。午前中は屋内で講義。テキストとビデオを組み合わせた講義で、随時質問をしてくるので気が抜けない。まず、安全な運転というのは無いということ。色々なファクターが関係するリスクを最小にする運転をするのが大事だということで、その判断方法について学ぶ。次にトラクションの話。タイヤと路面の間の摩擦力は、側方への力、制動力、推進力により使われる。コーナリング中は側方への力が大きいので、制動に使える余裕が少なく、強く制動をかけると余裕がなくなってスリップしてしまう。講義後に理解力のペーパーテストあり。75点以上で合格とのことだが、余裕で95点。
午後はもう一人アシスタントが到着し、実技講習。受講者のバイクはハーレー2台、カワサキのバルカン2台と皆アメリカン。講師のバイクは2台ともハーレー。本来は12人の受講者まで受け入れるコースなので、密度の濃い練習が出来た。敷地はただ舗装してあるだけで、練習内容に従って講師がコーンを並べてコースを設定する。(並べ替えようの小さなコーンを持ってきていた。)

1.ターン練習
図で、点で示している位置にコーンが置いてある。このコーンの外側を順に廻っていく。そのときにコーンから離れすぎない様にとの指示があった。習熟するまで練習。

2.制動練習(基本)
左側に3列にコーンが並べてある。指導者の指示に従ってスタートし、2速で15-20マイル(24-32キロ)の速度にし、1列目のコーンに前輪が差し掛かったところでブレーキ。この際、クラッチを握って、ギアは1速に落とす。止まるぎりぎりまでクラッチを切らせない日本の指導とは異なる。

3.旋回中停止
指示によりスタートし、12-15マイル(19-24キロ)、2速で旋回中に、コーンの位置で停止する。停止の直前にギアは1速に落とす。止まる前に車体を正立させる。

4.制動練習(リアブレーキロック)
2と同様の配置で、最初のコーンに前輪がかかった時点で1速に落とし、リアブレーキを一杯に踏んでロックさせる。視線を水平にして止まるまでクラッチは離さない。リアブレーキがロックしたときのコントロールの練習。
5.制動練習(最短距離)
2と同様の配置で、2速20マイル(32キロ)の速度で、最初のコーンの位置でフルブレーキをかけて最短距離で止まる練習。後輪がロックする場合は、フロントブレーキのかけ方が甘い。
6.旋回練習(カウンターステア)
図の右からスタートし、2速20マイルの速度で、コーンの位置で旋回方向のハンドルを押すことによってターンする。首も旋回方向を向く。この際、アクセルは戻してはならない。

7.旋回練習(トラクション・コントロール)
6と同様の配置で、2速で20-25マイル(32-40キロ)にし、コーンの直前でブレーキで12-15マイル(19-24キロ)にしてコーン位置からアクセルをかけながら曲がっていく。この際、ギアは2速のまま。6と比べてうんと楽に曲がれることが体感できる。
8.旋回練習(判断)
右下からスタートし、2速で20-25マイルにする。走行中に指導者から目標(ゲート1〜ゲート3のいずれか)の指示を受けるので、左上のコーン到達直前にブレーキにより適切な速度に調節して、目標ゲートに向かう。ゲート2、3の場合は2速のまま。ゲート1の場合は1速に落としても良い。

9.コース変更練習
右上から合図で出発し、15-20マイルの速度にする。最初のゲートを前輪が通過したところで右ハンドルをすばやく押してコース変更し、続いて左ハンドルを押すことにより次のゲートを通過する。制動で速度調節して下左のゲートに向かう。このとき15マイルの速度にする。下のゲートも同様にコース変更を行う。

10.制動後コース変更
左上からスタートし、20マイルの速度にする。下の左端のゲートに前輪がかかったところでブレーキで速度を調整し、ブレーキを離してからコース変更する。同様に15マイルの速度で下の右側のゲートでも実施する。

11.旋回中急停止
指示により発進し、1速で10-15マイル(16-24キロ)にする。旋回中に合図を受けて車体を正立させて急停止する。車体が傾いたまま急停止すると転倒するので、正立させることが重要。

12.コース変更後制動
10と同様の配置で、 コース変更後にブレーキをかける。(コース変更前は速度を変えない。)
13.技術評価
右上から合図によりスタートし、右下に向かって配置されたコーンの外側をスラロームする(速度は自由)。すばやく旋回して中央を上がり速度を15-20マイルにして中上のゲートに向かってコース変更。ブレーキをかけて左側を15-20マイルで下りる。左下のコーンの直前にブレーキで適切な速度に調節して再び中央のゲートへ。速度を15-20マイルとして中央やや上のゲートを前輪が通過したところで急制動して停止距離を測定する。

ここまでで午後5時。途中2回ほど休憩を入れたが、アスファルトの照り返しがきつく皆へばっていた。

受講終了証を受け取って終了。日本での警察等での講習会は参加したことが無いので比較できないが、普段のライディングでは出来ない限界を自分のバイクで体験できたことは今後の運転において大きな自信になる。帰り道は朝と違って景色も良く見え、気持ちがよいツーリングになった。

片道40マイル強(約65キロ)のツーリングであった。